映画紹介ルポMovie Holic 第一回『RENT』

記念すべき第1回映画ルポ!

何の映画がいいかと色々と考えた末、今回は、初公開から人々の心を鷲掴みにしてきたミュージカル映画『RENT』について紹介します◎

『RENT』とは?

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img:rent.wikia.com

映画『RENT』は、1996年にブロードウェイで公演されたミュージカルをハリウッド映画化したもの。この作品の一味違うところは、ロック要素の強い歌を中心に、当時の若者の姿を描いている点です。

中でも代表的な曲は、”Seasons of Love”(公式サイトで聴くことができます)。映画、ミュージカル共に、主要キャラクター全員がこれを歌い幕が開けます。全員が真っ直ぐ前を向いて力強く歌い上げる様は、正に鳥肌モノ。曲の良さとその声に、グッと惹き込まれてしまいます。

この作品は、1980年代のアメリカを筆頭に目立ち始めた、ありのままの自分を表現し、精一杯生きていく若者を描いた作品です。この中には、LGBTだけでなく、エスニシティや麻薬中毒、HIV等の影が窺える場面も存在します。

そんな『RENT』の主要キャラクターは8人。主人公でストレートの「マーク」、元ロッカーでストレートの「ロジャー」、ハッカー兼大学講師のゲイ「コリンズ」、ゲイでHIV患者の「エンジェル」、ストレートのHIV患者「ミミ」、富豪の娘と結婚した「ベニー」、弁護士でレズビアンの「ジョアン」、そしてバイセクシュアルの「モーリーン」です。

ニューヨークで繰り広げられる、若者たちの青春譚

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img:andreistrizek.com

物語は、1989年12月24日から1年間、ニューヨークの一角で起こった出来事と人間模様を描きながら展開していきます。

個々に抱える問題に苦悩しつつ、時には素直に、時には不器用に愛を表現しながら夢に生きる彼らの様子は、正に理想と現実の間で揺れ動く若者そのものの姿。彼らの、辛く苦しくとも、支え合い笑顔をこぼしながら生きていく姿には、見ているこちら側も元気をもらえます。

描かれる恋愛の形も様々なので、人を愛することとは何か、幸せとは何か、生きるとは何か、様々な思いが余韻となって残る作品です。ちなみに筆者の推しキャラはエンジェル。彼女からは、「人は人、自分は自分、胸を張って。」という明るく優しいエールをもらいました!

さて、この「RENT」ですが、実は今年の12月から、ブロードウェイ・ミュージカルの日本公演が始まります。映画を見てから、生のミュージカルを味わいに行くのも一つの楽しみかもしれません:)**

公式ホームページ

LGBTMovie Holic映画演劇

hiyori • 2016年7月15日


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