「エージーデオ24」というブランド名に聞き覚えはあるだろうか。すぐにはピンとこない人も、この銀色のマークがついたボトルには見覚えがあるだろう。
「エージーデオ24」は、「24時間、いつでもどこでも肌快適ケア」をコンセプトにした資生堂のデオドランドブランドだ。デオドランドというだけあって、当然商品のラインナップはパウダースプレーやボディーシートなど、「ニオイ」に関するものが並ぶ。
そのエージーデオ24が「ニオイセンサー」付きの靴「SENSING SHOES」の開発を発表した。
自分の「ニオイ」って、気になる?
自分の足の匂いが気になるという人の割合は、20代〜40代で男性91.7%、女性でも83.5%にものぼるという。足に限らず、「自分の匂いが気になる」という人は案外多いのではないだろうか。
その一方で、自分では「良い匂い」のつもりで振りまいている香水や制汗剤が、他の人に不快感を与えてしまう事例もある。そうした「ニオイが原因で他人に迷惑をかけてしまう行為」が話題になり、今年(2017年)夏には「スメハラ(スメルハラスメント)」に対する香害110番が設置された。
「ニオイ」に関する問題は意外にも根深い。多くの人は自分の匂いには鈍感になるものだし、体質的な問題もあるため、注意するのにも勇気がいる。自分の匂いは気になるけれど、そもそも「ニオイ」を話題にするのは憚られる……。
そんな悩みのひとつのアンサーになりうるのが、この「SENSING SHOES」だ。
「SENSING SHOES」とは?
「SENSING SHOES」は、「ニオイ」を察知するセンサーを内蔵し、スマートフォンと連動して情報を表示する「スマートシューズ」とも呼べる代物だ。臭度と湿度を測定し、「ニオイレベル」を教えてくれるという。
商品化の予定は無いそうだが、「自分の匂いになれやすいが故に、なかなかフットケアに至らない」という問題点を改善するために生まれたというこのシューズ。シューズブランド「blueover」のデザインを採用し、デザイン性にもこだわりを持って作られている。
「ニオイレベル」を教えてくれるのは良いものの、的確なフットケアの方法をアドバイスしてくれるわけではないのが惜しいところとはいえ、「自分のニオイ」が気になって仕方がない、という悩みを抱えている人にとっては、こうした客観的な測定が一種の安心材料になるはずだ。
眠りの深さを測定してくれるスマートウォッチに、疲れを察知するアイウェアが登場し、徐々に我々の生活に入り込んできている昨今。もしかすると、「匂いのセルフケア」をシューズがサポートしてくれるようになるのはそう遠くない未来かもしれない。
尚、 「SENSING SHOES」と、それに連携するスマートフォンアプリは、大阪の「blueover」の店頭にて2017年12月1日(金)から12月7日(木)まで展示予定。
画像引用・参考:@press