『モアナと伝説の海』から考える ディズニープリンセス像の歴史と新しいプリンセス像

現在公開中の『モアナと伝説の海』(原題; Moana)はご存知の方も多いであろう『アナと雪の女王』以来のディズニープリンセス映画である。南太平洋を舞台とするこの物語の主人公、モアナはこれまでのプリンセス像とは一線を画して描かれている。

3区分で考えるディズニープリンセス像の歴史

まず最初は、白雪姫シンデレラといった作品に見受けられるプリンセスだ。
ドレスを着て、運命の王子様を待つといったプリンセス像の誕生である。ここでは王子様を待つ受動的なプリンセスとリトルマーメイドのアリエルのように能動的に出逢いを求めるプリンセスの2パターンが存在する。

次に登場するのがアラジンポカホンタスといった白色人種ではないプリンセス達である。
これらの作品はプリンセスが男性と結ばれる愛の物語という観点にプラスして冒険の要素が大きく寄与されている。

最後に現れるのが、王子様とハッピーエンディングという従来の規範に当てまらないプリンセスである。
アナ雪がまさにそのパターンといえよう。異性との愛ではなく、姉妹愛友愛という新しい愛の在り方を描いている。

新しいプリンセス像

モアナも同様に、これまでのスタンダードプリンセス像に当てはまらない新しい存在である。その理由に『モアナと伝説の海』アドベンチャー(冒険)の要素がかなり強い。さらに愛を求めるというよりアイデンティティの探求が主題となっている物語なのである。

映画を鑑賞する際はこの新しいプリンセス像にも注目してほしい。

画像引用;http://www.disney.co.jp/movie/moana.html

ディズニープリンセス映画

Made In Gender編集部 • 2017年3月15日


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