「理系女子」を皮切りに、女性人口の少ない職業分野や趣味領域で使われることの多い「●●女子」という言葉。
中ではメディアなどで呼ばれるだけでなく、自治体や組合が「●●女子」という言葉を推奨し、女性人口を増やす取り組みの一環としてキャンペーンを実施することもある。話題になるたびに賛否両論、物議をかもしがちな「●●女子」という言葉だが、今回はどうだろうか。
全国647名の農業女子メンバーと、34の参画企業・3つの教育機関(平成30年2月現在)によるコラボレーション活動を展開している「農業女子プロジェクト」の本年度の活動の集大成が、2018年3月8日、東京都千代田区で開催されようとしている。
「農業女子プロジェクト」とは?
「農業女子プロジェクト」とは、農業に従事する女性で、自身で生産した生産物を販売している人であれば誰でも参加できるプロジェクト。
公式サイトには「農業女子プロジェクト」について、以下のような紹介文が書かれている。
「農業女子プロジェクト」は、女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を様々な企業の技術・ノウハウ・アイデアなどと結びつけ、新たな商品やサービス、情報を創造し、社会に広く発信していくためのプロジェクトです。このプロジェクトを通して、農業内外の多様な企業・団体と連携し、農業で活躍する女性の姿を様々な切り口から情報発信することにより、社会全体での女性農業者の存在感を高め、併せて職業としての農業を選択する若手女性の増加を図ります。
農業女子PJより引用
「農業女子プロジェクト」は、農林水産省が主催する、農業に従事する女性「ならでは」の視点と知識を企業と結びつけ
農業にとどまらない様々な産業のさらなる発展を狙いとしたプロジェクト……のようだ。
公式サイトにはその後も「農業女子ならではの知恵を商品化」「農業女子という新市場を作る」といった文言が踊っている。
どんなことをしているの?
「農業に従事する女性ならでは」「未来を女性の力で明るく」といった文言にやや及び腰だった筆者だが、実際に行われている取り組みは真摯で興味深いものが多い。
たとえば「農林水産業、第一次産業への支援」をミッションの一つとして掲げるアウトドアブランド「モンベル」とのコラボレーション。
つなぎの利便性と「お手洗いに行く際の面倒」を軽減するという両天秤のバランスを見事に取りきった「クリマプロ フィールドカバーオールWomen’s」(※メンズも販売中)など、「女性らしい」かどうかは一旦置いておいて、「農作業×ファッションやメディア」といったコラボレーションは十二分に達成されている印象を受ける。
「農業女子動画コンテスト」を開催!
ご紹介したような個別プロジェクトを複数抱える「農業女子プロジェクト」だが、「農業女子PJフォーラム2017」のメインイベントは地域別グループ対抗『農業女子動画コンテスト』になる予定だという。
農業女子PJメンバーが全国9地域別のグループに分かれ、日々の取組や地域の農業の魅力をPRするムービーを制作する今回の企画。対象となるムービーは既にネット上にアップされており、事前投票によって選ばれたファイナリスト(上位3チーム)が登壇する予定だ。
農業に興味がなかったあなた、もしくは「●●女子」という言葉になかなか共感できなかったあなたも、これを機に是非投票、そして当日はフォーラムに顔を出してみてはいかがだろうか。
参加費は無料、以下の日程および概要で開催予定だ。
<農業女子PJフォーラム2017 概要>
■実施日: 2018年3月8日(木)
■時間 : 14時00分~16時30分(受付開始13時30分~)
■会場 : 都道府県会館101会議室東京都千代田区平河町2-6-3
http://www.tkai.jp/information/tabid/84/Default.aspx
■参加費: 無料(要事前申込み)
https://nougyoujoshi.maff.go.jp/forum_form/
参考・引用:@press