【第8回】 子育てって何だろう?超絶ナチュラリスト家族「始まりへの旅」

今回はMovie Holic初!子育てと教育について視点を当てて映画をチョイスしてみたよ!

ご紹介するのは今年の4月に公開された映画「はじまりへの旅」。私としては、洋タイトルの “Captain Fantastic” の方がしっくりくるなぁと思った映画!

ではでは、内容に踏み込んで行くよ〜!

どっかの民族の話っぽい?

まず最初に見た時に皆が抱く感想がコレだと思う。だって最初に映るシーンは、全身を土か顔料かで黒く塗りたくった男が、森の中でシカを狩る場面なんだもん笑笑 狩りとはその通りで、最初だけ血の表現があるから、苦手な人は最初だけ目を覆ってて…!(´つ⊿⊂)笑

だけど、狩が終わって帰宅したらなんか様子が……あれれ?民族っぽくないぞ??まず、民族かと思ったのに、集落は無し。そこにはたった一つの家族が暮らしてるだけ。家はヒッピー調の可愛い家具が一通り揃ってるし、水道もある。マグカップだって赤い北欧風の可愛いマグ。本も揃ってれば、ギター等の楽器も揃ってる。そう、民族っぽい人たちの割に家具が揃いすぎてるんだよね。んーーー?なんだ?この人達は。

かなりストイックな教育のパパ

まず最初にびっくりするのは、子供達が読んでる本…!!一家の子供達は6歳から18歳くらいまでの6人兄弟。一番上の子から、長男、長女、次女、次男、三男、三女といった具合。その子達全員が、超優秀な高校生から大学生並の学力と知識を持ってるの…!

どうやら、パパが課題本を子供に読ませて、ちょくちょくテストをしてるみたい。そんなもんだから、ストーリーの一部で、6歳くらいの末っ子が権利典章について流暢に説明してるシーンとかありましたよ……面食らう……( ³ω³ )本当に面食らう……( ³ω³ )

頭脳はズバ抜け、身体もアスリート並の子供達

パパの教育は、何も知識面だけじゃない。身体作りまで徹底してます。もうね、どこかの軍隊の基礎訓練かなってくらい、走り込みとか筋トレとか徹底してるの。アレについていける子供達は本当すごいよ……( ˘ω˘ )森での生き方、いわゆるサバイバル能力までガンガン鍛え上げられます。例え怪我をしても、自分の力でどうにかしろ、という方針。

もうね、ある意味どこに行ってもあなたたち生きていけるよ……ってくらい。

「子供のために」って何だろう?

話の中で印象深かったのは、そんな森で暮らす一家が、母親の葬儀のために、街に出るところ。その中で、親戚の家に泊まる場面があるの。

森の一家は超絶ナチュラリストで反大衆社会的。子供には、学校教育には参加させず、電子機器やファストフードなどを極端なまでに遠ざける家庭です。対して、親戚一家は、いわゆる「普通」の家庭の人達。子供達は、学校には通うし、ゲームが大好き、ブランド物にも興味があるし、スーパーで加工された食品も食べる。つまり、大衆社会における家庭像を、そのまま具現化したような家族なのね。

どちらも「子供のため」を思っていて、家庭の教育方針を決めてるのは一緒。そんな親戚家族のお母さんが、子供に正確な情報をなぜ伝えないのかと問われた時に、「子供には理解できない事柄から、彼らを守っているの!」と叫ぶシーンがあるんだ。

正直、このセリフ自体は教育分野ではよく聞くセリフ。でも、この映画の中でこのセリフが使われるインパクト。心に刺さる人も多かったんじゃないかな。子供のためってなんだろうってすごく深いテーマが見えた気がした

教育機関に行けばいいってもんじゃないけど

確かに、教育機関に行っても、勉強ができるわけじゃない。でも、実際、独学で素晴らしい功績を残してる人は、世の中に沢山いるよね。でも、学校に行くことって教育だけが全てかな??学校では、人との付き合い方とか、社会に出た時に必要な常識を得ることもできるよね。

勿論、型にハマった教育が、実際に子供達にに合うかはわからない。でも、人間社会で生きて行くには、社会常識を知らないと自分が苦労しちゃうと思うんだ。それは、「本で学んだことしか知らないんだ!」っていう、長男の言葉に凝縮されてると思う。

必要なのは、両方とも。絶対的に教育機関を信じるわけじゃない。特には自分の知的好奇心と行動が必要な時だってある。だから、物事は素直に受け止めつつ、常にこれってどういうことだったんだろう?これって本当なの?って疑問を持って、知ろうとすることも、大切なことなんだろうね。(*´˘`*)**

しかし!こんな重いテーマ抜きにしても、どこのシーンを切り取ってもファッション雑誌の1ページみたいな芸術性の高い映画です!ファッショニスタの皆さんにも是非見てもらいたい1本!

画像引用:fahion-press.net

Movie Holic映画

hiyori • 2017年10月10日


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