男子の脱毛は「気持ち悪い」? 夏の終わりに、脱毛について考える

「綺麗になる、失敗しない脱毛」をコンセプトに掲げる脱毛専門サイト「NII-NA」が実施した「脱毛男子に関する調査」。
女性150人が回答を行ったこちらの調査では、脱毛していると思うタレントや、すべきだと思うタレント、そして、
最近行う人が増えてきたという男子のVIO脱毛等に関しての本音を女性150人に聞いたこちらのアンケート。

気になる結果を見ていく前に、脱毛を行ったことがある人もない人も、まずは少しだけ「脱毛」について考えてみてほしい。

「脱毛」するのは何のため?

車内広告、テレビ、インターネット……。春から夏にかけて、また秋になってもしばらくは、多くの場所に脱毛に関する広告が出る。
その多くは脱毛によって「より綺麗になる」ことを謳うものだが、中には「脱毛しないと男性に嫌われてしまう」「引かれてしまう」といった内容で、脅迫的に脱毛を促す宣伝文句も存在し、時折話題にのぼってきた。

女性が脱毛するのは、いったい何の為なのだろうか。

2016年には、自らのわき毛を見せるポートレートをFacebookに投稿した女性が数多くのバッシングコメントを受け「炎上」した、という出来事もあった。


写真はベルギー人の女性、Florence Lecouxが投稿したもの。

毛の処理に関する考え方は、国や文化圏によって大きく異なる。男女ともに脇の毛を剃らないことが普通の文化圏もあれば、こうした「ありのまま」の自分を表出しようとするメッセージに強い反発が巻き起こる国もある。当たり前だが、私たちの常識は、自分を取り巻く文化や考え方に強い影響を受けているのだ。

こうした事実を踏まえて考えてみると、少なくとも日本において、現代の女性が脱毛を行う理由の中には、単純に美を追求する以外の目的が含まれているように思えてならない。

男子の脱毛は「キモい」?

翻って、今回のアンケートでは「脱毛男子」にスポットが当てられた。脱毛男子とは言わずもがな、脱毛を行う男性のことである。
結果は以下のようになった。

半分以上の女性が「良いことだと思う」「まあまあ良いことだと思う」としている一方で、「気持ち悪い」と考える女性も1割以上存在していた。

実際のところ、男性だろうが女性だろうが、脱毛には手間がかかる。

定期的に通わなければならないし、女性の場合、たとえば生理が被ってしまったら、その週は施術を行うことができない。けれど、こういった手間も定期的に無駄毛を処理する煩わしさに比べればマシだ、と考えて脱毛に踏み切る女性も少なくない。どのみち毛を処理しなければ「非常識」の烙印を押されてしまうからだ。

では、男性の脱毛はどうだろうか? 女性と同じように、日常的に無駄毛を処理する必要に迫られていて、それが煩わしいがために脱毛に踏み切る、というパターンも考えられなくはないが、女性のそれよりも自身の趣味嗜好によるところが多い──というのが一般的な見解だろう。

男子の脱毛が気持ち悪い」というのは、言い方を変えれば「脱毛する必要なんてないのにわざわざ足繁く脱毛に通う男性はおかしい」という気持ちの表れであることにもなる。

しかし、これは裏を返せば「無駄毛の処理を怠っている女性は非常識だ」と同じ文脈で語られる、常識の押し付けではないだろうか。
女性が毛を剃らなければ非難される社会は、男性が毛を剃ると非難される社会の裏返しでもある。

もしもあなたが過去に脱毛をしたことがあって、あるいは脱毛に踏み切ろうと考えたことがあって、それが自分の美意識や快適さの為でなく、他の誰かに押し付けられた常識に端を発するのであれば、「脱毛男子」に向けられる視線の問題は、あなた自身の問題でもあるはずだ。

「脱毛」に関する意識が浮き彫りになった本アンケート。興味があればあなたも是非見て、今一度考えて見てほしい。

参考・画像引用:@press/NII-NA

美容脱毛

Made In Gender編集部 • 2017年10月3日


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