英国ブリストル図書館でドラッグクイーンによる読み聞かせイベント「Drag queen story time」が開催された。きらびやかな衣装を纏ったドラッグクイーンの読み聞かせに子供たちは魅了され、イベントは大成功だったようだ。
Bristol welcomed two ‘Drag Queen Story Time’ events this week. https://t.co/N2c4kWu7oR pic.twitter.com/WnKJoyB5qz
— Bristol Labour (@LabourBristol) 2017年8月1日
イベントを通して自由と自己受容を伝える
このイベントの趣旨は子供たちに早い段階から「自己受容の重要性」を伝える事だと主催者は語っている。
子供たちが、自分自身そして他者を受け入れるという事の価値を教えることは基本的なことであり、子供たちにドラッグクイーンのような彼ら自身と異なった人々を紹介することは有効な手段であると信じている。
参加した子供のなかにはドラッグクイーンが部屋に入ってくると、お気に入りのキャラクターが現実の世界に現れたかのように思ったのか、とても喜んで読み聞かせに夢中だったそうだ。
This really happened “Woe to those who call evil good & good evil,who put darkness for light & light for darkness” https://t.co/Zv76LUs6Mu
— Robert Jones (@robertjones3575) 2017年8月14日
アメリカからイギリスへ
このDrag queen story timeはもともと2015年に米サンフランシスコで始まり、すぐにニューヨークにも広まった。
その後このイベントの感銘を受けたイギリス人Canham氏がブリストルに持ち込んだという背景があるようだ。
これまでブリストル内の2か所で開催され、100人以上が参加し大成功だった模様。
保護者の意見とイベントの必要性
子供と一緒に参加した保護者の意見はイベントに好意的なようで『通常の読み聞かせとは少し異なっているが、子供たちはとてもこのイベントに魅了されている。私たちはこのような華々しいことが大好きで、様々な年齢の子供たちにとってもこういった機会を持てることは素晴らしい。』と述べている。
ドラッグクイーンの読み聞かせは一見トリッキーに見えるかもしれないが、子供たちが読書に触れるという教育的側面や自分らしさとは何かという倫理的側面といった成長過程には欠かせないことを学ぶことが出来るのだろう。