ファッションに多様性を。ユニクロがムスリムファッションの日本展開を開始

ムスリムファッション、と聞いてあなたが思い浮かべるものは何だろうか。髪を覆うヒジャブ? 露出を抑えたロングスカートやパンツ?

どことなくトラディショナルで、ファストファッションとはかけ離れたイメージを持っている人が多いかもしれない。

そんなムスリムファッションが、6月30日より日本国内のユニクロでも購入できるようになった。本コレクションは既にアメリカやイギリス、マレーシア等で展開しており、イスラム教徒の女性は勿論、そうでない人にとっても生活に取り入れやすいデザインとなっている。

様々な人々に、生活の中にムスリムファッションを取り入れてもらうことを目標としているそうだ。

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img:uniqlo.com

デザイナーは現在ニューヨークを拠点に活躍中のハナ・タジマ氏。

ユニクロの掲げる「多様性」とは?

ユニクロ公式サイトでは、ムスリムファッションに馴染みがない人でも気軽に日常に取り入れられるよう、各アイテムの身につけ方等を動画にして公開している。

ムスリムファッションが気軽に着こなせるファッションアイテムのひとつとして広まるのに、そう時間はかからないかもしれない。

ユニクロが掲げるブランドテーマのひとつである、「全ての人の生活に寄り添うこと」。「全ての人」の中には、当然、様々な人種・信仰・性別・体型が含まれる。

ユニクロがムスリムファッションの展開を日本でも開始したことには大きな意味があるのではないだろうか。

毎日を、より自分らしく

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Photo by zonesdesign

たとえば、女性の髪を覆うヒジャブ。これを宗教による抑圧の象徴だと見なす人もいるだろう。だが、実際には「自分らしさ」の表現としてヒジャブを身に付けることを選ぶムスリムの女性たちも多い。

信仰もまた、「自分らしさ」とは切っても切り離せない、大切な自らの一部だからだ。

ユニクロの今回の展開をきっかけに、日本国内におけるムスリムファッションへの理解やイメージの変革が生まれることが望まれる。

参考・画像引用:uniqlo.com

ニュースムスリムファッションユニクロ

Made In Gender編集部 • 2016年7月3日


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