「女の子はラグビーができない」? #LIKEAGIRLの新キャンペーン

アメリカの女性用品ブランドAlways(日本でのブランド名はウィスパー)が、リオデジャネイロで開催される2016年夏のオリンピックに向けて新たなキャンペーンを開始した。6月28日に公開されたその動画がこちら。

「KEEP PLAYNG」という言葉が印象的だ。一体どのようなキャンペーンなのだろうか?

#LIKEAGIRLとは?

#LIKEAGIRLのハッシュタグで知られる本キャンペーンは、以前から「女性の可能性」について様々な視点から問題を提起し話題になってきた。

キャンペーンの皮切りとなったこちらの動画はスーパーボウル2015で放送されたCMの中で最も「バズった」動画に選ばれた。YouTubeでご覧になったことがある方も多いのではないだろうか。

「Like a girl」は、直訳すれば「女の子らしく」という意味。多くの女性が一度は言われたことのある「女の子らしくしなさい」という言葉だ。大抵の場合、眉をひそめつつ、またはたしなめるように口にされる。

#LIKEAGIRLは、抑圧的なイメージが付きまとうこの言葉を逆手に取って、ポジティブな意味として捉え直そうとするキャンペーンだ。同ハッシュタグを使って誰でも参加することができ、TwitterやInstagramを中心に広まりつつある。

「女の子はラグビーなんてできない」?

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「男の子たちは、『君はラグビーなんてできないよ』って言うんです。私が女の子だから」

リオデジャネイロオリンピックを目前にYouTubeにアップされたこちらの動画のテーマは「女の子とスポーツ」。多くの女性が自由にスポーツを楽しむことができるようになったこんにちでも、「男性だけのもの」と考えられているスポーツは存在する。

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「実際、わざわざ私に面と向かって『がっちりした体型になるのが嫌じゃないの?』と聞いてくる人は沢山いるんです」

動画の最後には、「あなたが続けたいスポーツを#LIKEAGIRLのタグと一緒に投稿してください」とのメッセージが。

SNS上では既に沢山の女性たちが、自分の「KEEP PLAYING」をシェアしている。

@audreyzbnが投稿した写真

ラグビーをする女の子、バレエを踊る男の子

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img:filmlinc.org

もちろん、「らしくないから」という理由で可能性を奪われているのは女性だけではない。バレエや料理、手芸などに打ち込む男性もまた、同じように誰かのいわれなき非難を受けることがある。今回のキャンペーンは女性を主体としたものだが、「Like a boy」という言葉について考える機会が来るのも、そう遠くない未来のことだろう。

自分が何に打ち込むかを決めるのは自分自身。誰もがそう自信を持って言える世の中へ。

あなたもぜひ「#LIKEAGIRL」で本キャンペーンに参加してみてはいかがだろうか。

LIKEAGIRLキャンペーン

Made In Gender編集部 • 2016年7月1日


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