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2016年5月7日、5月8日の2日間にかけて、東京レインボープライド2016 フェスタが開催された。東京レインボープライドの来場者数は年々増加しており、会場には多くの報道関係者の姿も見られた。それだけ世間の注目を集めるイベントになりつつある、ということだろう。
会期は両日共に晴天。全5回の開催の歴史の中で雨天になったことは一度も無いというから驚きだ。
また5月8日には渋谷・原宿等を練り歩くパレードも開催され、こちらにも多くの参加者が殺到した。参加チケットは今年もあっという間に配布終了したという。
東京レインボープライドには多くの著名人からのメッセージも寄せられたほか、IBM、Google、資生堂、FOX等の大企業がブースを出展。Googleでは記念撮影や想い出の場所にレインボーのピンを刺して地図を作成できるコーナー等が、資生堂ではメイクアップ体験が可能なコーナーが人気を集めた。
「LGBT」という単語がホットワードとなりつつある今日、東京レインボープライドが与えた世間への影響は何だろうか。筆者の体感としては、やはり昨年度と比べて報道関係者の姿が増えたこと、同時に本イベントの主旨・意義への理解度が高まったことが挙げられる。
昨年パレードに参加した際には好奇の視線も多く向けられていたが、今回は参加者の多くが掲げていたレインボーフラッグや「LGBT」の文字を見て合点のいったような表情をする人も多かった。
だが、LGBTを取り巻く環境についてはまだまだ課題も多い。LGBTと職場に関して考えるブースでは、職場でカミングアウトできない理由として「以前それがきっかけで辞職に追い込まれた人を知っているから」とするコメントもあった。
また、都心に近い地域では比較的理解が進んでいるものの、地方の市町村における理解促進にはまだまだ課題も残る。
自由な性を謳歌する東京レインボープライド。だが、その影で未だ解決を待っている問題があることも忘れてはならない。