米ミシシッピ州とノースカロライナ州で成立した「反LGBT法」を巡って政界や音楽業界から批判の声があがっている。
現在アメリカ大統領選に立候補しているヒラリー・クリントンは、自身のSNSでLGBTの権利を訴える内容のキャンペーン動画を公開した。
Every American deserves to live free from discrimination—no matter who they are or who they love.https://t.co/cGLaZqFvmW
— Hillary Clinton (@HillaryClinton) 2016年4月10日
訳「全てのアメリカ人は差別から解放され自由に生きる権利を持っている。彼らが何者でだろうが誰を愛そうが関係ない」
上記の州法成立を受けて多くのアーティストがノースカロライナ州での公演をキャンセルするなか、シンディー・ローパーは予定通り公演を行うことを発表した。
これは決して反LGBT法に賛同しているのではなく、コンサート自体を抗議の場として活用したいという意向である。また同州での公演収益は、反LGBT法を撤廃するための活動を行っている団体 Equality North Carolina に寄付されるようだ。
人気司会者エレン・デジェネレスはミシシッピ州の反LGBT法について以下のように語っている。
彼女は動画の後半部分でこう述べている。
「この世界ではすでに不平等であふれています。女性の権利、男女の賃金格差、人種差別。私達は違いよりも似ている点が多いことを思い出す必要があります。私達は皆、愛とか受容とか思いやりが欲しいのです」
このほかにも、複数のアーティストがノースカロライナ州での公演を中止することを発表している。
画像引用:therealside.com
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