「ありのままの自分」を誇る。LGBT成人式が今年も開催

年明けすぐに控えている国民の休日、「成人の日」。自治体によって開催時期は様々だが、成人式をこの日に据える市町村は多い。
あなたは成人式に足を運んだ、もしくは運ぶ予定だろうか? それともいつもと変わらない、ごく普通の国民の祝日としてこの日を過ごした/過ごすのだろうか。

成人式に行かない、という新成人は多い。理由は様々だ。地元が遠方である、仕事が忙しい、はたまた人間関係の問題……。
成人式に出席しないという選択肢は、決して悪いものではない。とはいえ、中には様々な事情によって「成人式に出たくても出られない」という人々がいることもまた事実だ。

そんな新成人(と成人式に出なかった、出られなかったすべての人達)の中でも特にLGBTにフォーカスを当てて行われる成人式が存在する。その名も「LGBT成人式」。NPO団体Re:Bitが毎年開催しており、今年も1月13日に世田谷区で、その後各地で開催予定だ。

関連:LGBTって?

LGBT成人式って?

LGBT成人式とは、NPO法人Re:Bitが2011年から開催している、「ありのままの自分」で、「成りたい人になる」ことを目指す成人式だ。
新成人はもちろん、年齢も性別も本籍地も問わず、誰もが参加することができる。「LGBT」と銘打たれてはいるが、LGBT当事者以外の参加も勿論可能だ。

関連:「成りたい人」に、なる。LGBT成人式、2015年度は札幌で初開催。

「成人式」の意味


LGBT成人式では「成人式」の意味を「成りたい人になる」その第一歩を踏み出すための式として捉えている。
成人式に足を運んだ人々が目指すのは「立派な新成人」ではなく、各々にとっての「成りたい自分」だ。
たとえばそれは「表現したいジェンダーを表現する」ことなのかもしれないし、「自分のセクシュアリティをオープンにする」ことなのかもしれない。はたまた「目指す職業に就くため努力する」ことでも「人に優しくする」といった、一見抽象的なものでもいい。
もちろん「今のままの自分でいる」という選択もありだろう。

筆者自身も何度かLGBT成人式に足を運んだことがあるが、会場にはLGBT当事者もそうでない人も、実に様々な人がいて、皆思い思いに「成りたい自分」を表現していた。

「成りたい自分になる」成人式。ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。既に「成人」を迎えた大人もこれからの人も、きっと新たな発見があるはずだ。

東京都世田谷区での開催は1月13日。
参考:LGBT成人式公式HP

LGBTLGBT成人式多様性東京

Made In Gender編集部 • 2018年1月9日


Previous Post

Next Post