バービー人形とステレオタイプ
バービー人形(Barbie)といえば、誰しも一度はおもちゃ屋などで目にしたことがあるであろう。
色白肌で長い手足に美しいブロンドを持つバービーは女の子の憧れとして長年売り出していたが、近年ジェンダーステレオタイプを子供に押し付けているといった批判が強まっていた。バービー人形の体型が現実女性の平均体型とは違いすぎている点や、多様な人種がバービー人形を手にする事に考慮していないといった意見があがっていた。
バービー人形にも多様性を
2016年バービー人形を発売するMattel社は上記の批判を受けて人形の体型や肌の色などのバリエーションを増やして発売することを発表した。体型はTall(長身) Petite(小柄) Curvy(豊満)の3スタイルが加わり、肌の色も7種類とバリエーションが豊富になった。
LOVE WINS 同性婚を支持
バービーは人種の多様性だけでなく結婚の平等にも好意的な意思を示した。
今週インスタグラム@barbiestyleで同性婚支持を意味する「LOVE WINS」の刺繡が施されたTシャツを着た写真を投稿した。
このTシャツはLAを中心に活躍するファッションブロガーAimee Songとのコラボ企画で、実際にこのTシャツは購入可能であるそう。またTシャツから得られる収益の半分はLGBTの若者サポート団体に寄付されるようだ。
バービー人形は女の子だけのもの!?
2015年バービー人形とアパレルブランド「モスキーノ(MOSCHINO)」がコラボレーションした際にPR動画が制作された。
なんとこの動画には男の子もモデルとして起用されており、MOSCHINO Barbieで遊ぶ様子が映し出されている。
バービー人形は女の子のものという固定概念、かつて批判されていたジェンダーステレオタイプを崩したとして高く評価された。
バービー人形はステレオタイプを子供たちに促すおもちゃだと認識するのは、もはや時代錯誤なのであろう。さまざまな文化、人種、性別を受け入れ、多様性に順応するバービー(Barbie)はこれからも世界一有名な人形として人々に愛されるだろう。
参考引用:pinknews.co.uk
画像引用:instagram.com