【第11回】劇的じゃなくても、皆ドラマを抱えてる。そんな人生。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

さてさて、Movie Holicも10回を超えまして。前回は人間って怖い…!((;゚Д゚))みたいな映画を紹介したから、今回は、良い意味で心をぐっと押される映画を紹介するよ!

もうねー、この映画は変わり種だと思う!どういうところがって言うと、よくある映画みたいに、劇的な話の構成じゃないの。静かに話が進んでいって、その中に人間ドラマがあって、なんでこの作品がこんなに心に残るんだろうって不思議に思うような、そんな映画。

これまでの映画とは毛色の違った作品!

まず言っておくと、この作品はぶっちゃけ、話の展開が明確で、何を伝えたいのかはっきりわかる映画が好き!!って人にはちょっとつまらない映画かもしれない(;’∀’)笑

それでも強く伝えたいのは、特別何かに秀でてるってわけでもない、お金持ちってわけでもない、ただただ普通~~~~~に生活してる私たちの人生にも色々なことがあって、それを一人一人違う形で自分の中に秘めながら生きてる。これこそが、私たちにとっての「人生」だよね。ってことを如実に表した映画です(;ω;).。o○

ひたすら日常生活が描かれる?!

そしてこの作品の変わってるところ、その2!!小見出しにも付けたように、ボストンに住んでいる平平凡凡な男性(主人公)の生活が、この作品の大半を占めています笑笑 いや本当に、なんか、多分皆途中で「ぇ……これ最後までこの調子で進むの……??」って思うと思う笑笑

ただ、ところどころ、主人公の回想シーンが出てきて、そこで彼が抱える過去が解き明かされていくの(。-`ω-)もうね、その回想シーンの辛さったらない。その部分を含めて、今から少しだけ作品の内容にも踏み込もうと思う。

大ざっぱで無愛想、喧嘩っ早い主人公(独り身)

まず始まりは冬のボストンから。アパートの「何でも屋」として働く主人公リーは、貰うお給料は最低賃金、アパート内で格安の地下室に部屋を借り、一人暮らしをしています。そんな彼の住民たちからの評価は「無愛想」「口が悪い」「態度悪い」。日々苦情も絶えず。( ̄▽ ̄;)ほとんど表情変わらないし、酒乱の気質もあり。しかも相当酷い。(;´∀`)

そんな彼の日常に少し変化が訪れたのが、マンチェスターに住んでいる兄の突然死。元々、長くは生きられないことを宣告されていたお兄さん。生前に、一人息子のパトリックをリーに引き取ってもらえるよう、手続きしていたのね。だけど、リーはそのことを相続手続きに取り掛かるまで知らなくて。マンチェスターにどうしても残りたいパトリックをボストンに連れていくか、自分がマンチェスターに引っ越すかで、彼はものすご――――――く悩みます。

実はリーには忘れられない過去があって……?!?!

実はこのマンチェスター、リーの生まれ故郷でもあったんです。そして更に!マンチェスターで幸せな家庭を築いていた過去も彼にはあったの。そう、リーはバツイチだったんだね( ̄д ̄)!その時は、2人の娘に1人の息子、奥さんに囲まれて、友人も多く、明るく楽しく豪快に毎日を送っていたの。

ところが、昔から大ざっぱでドランカー気質な所のあった彼は、小さなミスから大変な過ちを犯してしまう。結果、マンチェスターには心が張り裂けそうなくらい辛い思い出ができてしまうんだ……(:_;)

だからこそ、リーは、マンチェスターで子供と生活を送ることに、踏ん切りがつかなかったんだね。そんな中、マンチェスターの街中で、リーが自分の過去を少し捉え直せるような偶然がいくつか起きます。そして最後に、リーはとある決断をパトリックに下すんだ…………。

苦労を重ねないとわからない、かなりいい映画なのでは?!?!

さてさて、もうバーーンと私が思ったこと小見出しに書いちゃったよね笑笑 んんーーー……。言葉にすると難しいんだけど、これは、本当に孤独で辛い気持ちになった時、自分の傍に寄り添ってくれる映画かもしれないと私は思った。

世の中、辛い経験があると、人は安直に「頑張って乗り越えよう!」って言いがちだよね。でもさ、乗り越える形って、多分色々とあって。多くの人が言う「乗り越える」は、もっと明るく幸せに生きて!めげないで!ってヤツだと思うんだ。でも、本当は、辛い事を噛み砕いて飲み込んで、明るく生きる人もいれば、静かに過去を抱えながら、それでも生きている人もいて。自虐の方向に持って行くしたたかな人もいるかもしれないし、人に同じ思いをさせないよう、他人にすごく優しくなる人もいるかもしれない。「乗り越える」形って本当に人それぞれだと思うの。

この作品は、「こういう生き方もまた一つの人生なんだよ」って新しい選択肢をくれる映画なんじゃないかな。穏やかな気持ちになりたい時、切ない気持ちになりたい時、辛い経験をした後、忘れられない思い出がある人達へ。温かい飲み物でも飲みながら、ゆっくりじっくり見て欲しい映画でした。

引用:manchesterbythesea.jp

Movie Holic映画

hiyori • 2017年11月27日


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