【第9回】求めた「平等」が全米を変えた!実話がモデルの映画「ハンズ・オブ・ラブ 手のひらの勇気」

最近めっきり冷え込んじゃって。雨の日多いなと思ってたら大型台風も来るし。冴えない気候だねぇ(´・ω・`)芳しくない天気の時は、楽しい映画を見るのも一つ。けどこないだ賑やかな映画紹介しちゃったし。それなら今回は、幸せな気分になったり、勇気づけられたリ、涙したり、事実は小説よりも奇なり!な映画を紹介するよ!∩(*‘ω‘ *)∩

全米を巻き込んだ「本当にあった話」!!

さてさて、実話が元になってる映画は好きかな?この作品は、2004~6年くらいにアメリカで起こった出来事を元にしている映画なの。

舞台となるのはニュージャージー州。ここは元々、とってもと――っっても保守的な地域だったんだ。保守的な地域って言うと分かり辛いね、 もっとざっくりした言い方にしてしまうと、古臭い考え方で頭でっかちな人が多い地域って感じかなぁ…(´ε`;)ウーン… 例えば、固く伝統を守り続けていたり、よそ者を受け入れなかったり、男尊女卑の風習が残っていたり。人口的にもご老人が非常に多い、そんな地域です。

そんな所に暮らす主人公のローレル。彼女は警察官で同性愛者。ある時、彼女は、ボーイッシュな女性のステイシーと出会って、一目惚れされます(◍>◡<◍)♡ そこから二人の関係がスタート。この時ローレルは40代後半くらい。ステイシーは20代後半くらい。そう、まさに年の差恋愛というヤツですな(。-`ω-)+

そしてついに、二人は同性愛婚に寛容な街で結婚届を出して、二人はめでたく生涯のパートナーになります。

女だから?それが何?

この映画で面白いのが、社会的ジェンダー観が皮肉るように表現されている中で、男女が実力勝負をするシーンが多いというところ。ローレルの場合は、べテラン警察官としての評価。表彰されていたり、新聞に載っていたり、警察官としての評価がすごく高い女性なのね。そしてステイシーの場合は、車の整備士としての技術力。整備工場では、エースとして働いている男性とガチンコ勝負をして、見事勝利します。

どちらも、男女関係なく、一人の人間として磨いてきた力のはず。でも、周りの目は「女だから仕事ができない」とか「女だから昇進できない」とか。「女」に対する偏見が普通にまかり通ってしまう世界だったのね。二人とも、そんな「女性」で「レズビアン」。ステイシーは、若いのもあってそういうことは気にしない性格だけど、まさに社会秩序の象徴みたいな組織で働くローレルは、そのことをめちゃくちゃ気にして隠しながら日々を送っていたの。

二人の関係が公になったのは、悲惨にも……

ところが。。。ある時、ローレルに末期ガンがあることが発覚してしまうの。しかもかなり酷くなった状態で、余命も残り幾ばくか。自分がほぼ確実に死んでしまうことを覚悟したローレルは、ただ一人の愛する相手、ステイシーの将来を心配します。ステイシーの収入は多いというわけじゃないから、自分が死んだらステイシーの生活はどうなるんだろうって。

そこで頼みの綱となったのが、遺族年金をステイシーに相続すること。でもね、この州の制度上、異性間の夫婦じゃないと、パートナーへの遺族年金の相続は認められなかったの(;;)もうね、ここからが苦難の連続。余命残りわずかなその期間で、州を相手に、全力で制度の変更を訴えかけます。それは、ヘテロセクシャルもゲイも関係なく、どんな人々も平等に生きるため。そんな彼女姿が沢山の人たちの心を打って、動きは全米に広がっていくの。

最期まで、愛する人のため、平等という「正義」のために全力を尽くしたローレルの運命やいかに。そして、アメリカはどう変わったのか。本当に見応えあり、幸せあり、涙ありの感動で埋め尽くされるような映画だから、是非是非見て欲しい作品!!

人それぞれにできること、自分だからこそできることは必ずある

ローレルの生き方や、ステイシー、その周りの人たちを見ていて思ったことが、男だからできること、女だからできること、仲間だからできること、パートナーだからできること、そして「自分」だからできることは必ずある、ということ。

ローレルは、最終的に沢山の人たちの心を動かしたけど、それは、彼女が日々自分の信念を持って、身の回りの人を大切に思い生きてきたから。そして、自分の死期を悟りながらも、愛する人や自分が信じる「正義」のために、全力で訴えかけていたから。そして、色んな人の「自分にできること」「自分だからこそできること」がどんどんと繋がっていって、アメリカっていう広く大きな国に変化を生むことができたんだと思う。

人生どこで何があるかわからないけど、どんな時も、人を大切に、自分に誇りを持って生きていけたらとても素敵だよね。皆さんにとっての「自分だからできること」が、少しでも輝く毎日を送れますように。今日は真面目に締めくくり!笑笑

画像引用:handsoflove.jp

LGBTMovie Holic多様性映画

hiyori • 2017年10月23日


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